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私は1人でドキドキしてるのに............
「.........なぁ、綺麗だな。この木」
隣で、至って冷静な顔で木を見上げてる岬くん。
「............わっ、ほんとだ」
岬くんの言葉につられて見上げると。
そこには、本当に綺麗な紫の花をつけた木々。
「.........ここ、この前偶然見つけて。
どーしても、依里に見せたかった」
と、呟くように木を見ながら言った岬くん。
いつものクレープ屋さんに寄ったあと、
岬くんは、違う道を通ったけど。
もっ、もしかして........................
「...............わ、私のため?」
期待半分、不安半分で、
問いかけながら、岬くんを見ると。
「............っ、俺、依里の為にしか探さないよ」
木から視線を私の方へと向けてる岬くん。
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