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〝私のためだけ〟それって..................
なんだか、岬くんが私に...............
「..................特別なこと、してくれてるみたい」
完全に無意識に言葉が出た瞬間。
──────ギュッ
と、温かいものに身体が包まれる感覚がした。
そして、そのまま........................
「.........うん。依里だけが特別」
耳元で聞こえた岬くんの声。
──────ドキッ
と、心臓が跳ねて何も言えないままの私。
「依里と2人だから、
帰り道も寄り道も楽しくて、特別」
「.........ゎ、私も特別、だもんっ、」
同じことを思ってくれていた岬くんを、
思わず抱きしめ返した。
すると...............
「じゃ、もっと特別にしてくれる?」
その言葉が耳届いた頃には。
「んっ.........」
唇が塞が、岬くんによって塞がれていて。
その瞬間、思った..................
キミと2人の帰り道は、
これからは、もっと特別になる〝道〟なんだって。
fin.
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