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時は流れ、受験シーズンを迎えた。山田先生も美香代の志望校が城南大学の教育学部のままであったことに驚いたが、この数ヶ月でビリ近くの成績から学年トップにまで登りつめたことから「もしかして奇跡を見ることになるか」と信じ、城南大学への願書を出すのであった。
奇跡は起こった。なんと美香代は城南大学の教育学部に合格したのである!
美香代は「4月から先生と一緒に大学に通える! これからは先生と一緒だ!」と有頂天外の喜びようを見せた。驚きに満ちた両親や恩師や友人の言葉は届かない。
山田先生は賛辞の言葉を述べた後、美香代に提案を行った。
「新井くんに連絡してやろうか? 教育実習で教えた生徒が同じ大学に来るんだから、きっと驚くぞ?」
しかし、美香代はその提案を断った。
「会って驚かせてやりたいんです。サプライズで『また会えたね』って言ってやりたいんですよ」
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