バッタを倒しに

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バッタを倒しに

読書感想は納品できた。 おおむね喜んでもらえたようでよかった。 いったい何字書くといいのかな、と、いつも迷ってるんですけど、最低保証2000にしてある場合、その2倍くらい書くと喜んでもらえるような気がする。 2000と4000って、大した違いはないので、そのくらい書くのはそこまで大変じゃないですね。何しろ雑記を毎日書き散らして鍛えてるからね。 ところでバッタ本を全部読んだので、以下、感想書きます。 『バッタを倒しにアフリカへ』 っていうのがタイトルです。 作者は、バッタ研究のポスドク・前野氏(この本を書いてるあたりの時点では)。 ポスドクっていうのは、博士号を取得したあとに、大学や研究所で正規のポストに就かず、研究職を続ける期限付きの研究者を指す言葉らしいです。 この優秀な人たちが、職に就けずに、ワープアになってしまうというのが、昨今、社会問題らしい。例にもれず、前野氏も同じ悩みを抱えており、状況を一発逆転しようと、アフリカにわたる。その成功までの自伝みたいな感じですね。 おすすめ度は5中の3.5くらいです。作者の死語多めのジョークについてこられるか、どことなく空気読めない感じの他者評を許容できるか、ってところが読了には重要ポイントかなという印象。 アフリカでは、サバクトビバッタというのがいて、ものすごい群れになって、作物を食い荒らしてしまう害がたびたび起こる。これは現地では「神の罰」と呼ばれる。 で、前野氏が、いきなり神の罰に挑むのかというとそうでもない。前野氏が行ったときには、バッタがあんまりいなくて、神の罰なんか起こりそうもない。 かわりに、研究所の話とか、ポスドクの大変さとか、バッタってかわいいよね、とか、アフリカでは太った女子が好まれる、とか、あまりバッタに関係ない感じの話で、本が埋まっている。 ポスドクはほんとに大変で、能力とやる気はありながらも、安定した研究をする環境に付けない人がほとんどらしい。 前野氏もバッタ研究も3年目くらいから資金援助なしになって、その3年目に、京大の研究職の募集に応募して、合格して、やったーみたいな盛り上がりを見せる。しかし、読む前の著者肩書きに京大の~って書いてあるので、作中の合否に関して、読者としては何のドキドキもなかった。 研究資金を融通してもらうためには有名にならないといけないので、ちょいちょい日本に帰って『プレジデント』とかに書き物をしたり、本を出したり、SNSを駆使したりする。SNSが営業ツールってところは、イラストレーターにも似ていると思った。 有名になってくると、露出の面で忙しく、わけのわからない批判にさらされ、研究がおろそかになるというジレンマ。もうバッタ研究あまり関係ない感がある。 そしてアフリカ3年目、やっと神の罰を目にする。これが出た時には薬剤を撒くんですが、薬剤って人体に害があるので、なるべくなら使いたくない。だからバッタ研究の前野氏の研究が役に立つはず。ただ読者は、前野氏がどういう研究をしてるのか、あまりよくわからない。 それまでに書かれていたのは、アフリカでの右腕のティジャニは、離婚即結婚したりおなか下したり、給料をぼったくったりするが、腕のいい運転手でスピード狂。ってことと、モーリタニアって、タコが日本に輸入されてくる国として知ってる人も多いと思うんですが、モーリタニアの人はタコを食べないらしい。などの、豆知識だからです。 神の罰がでてくるのって、たしか本があと30ページも残ってないあたりなんですよね。あとはサソリに2回刺されると死ぬ。ヤギを賄賂に贈ると非常に喜ばれる。などのモーリタニア豆知識で埋まってます。 モーリタニアのことを知りたいなら、いいかもしれない。文化人類学的な楽しさはあると思う。結局、前野氏は神の罰を解決してない(いまのところ)。あいかわらずアフリカでは薬剤が使われているようだ。 ーーーーーーーーーーーーー コメありがとうございます 雑記帳3rd/p271/プロット、私も紙ベースなんです~💦 プロットの手法みたいなものとか、やりやすい方法やアイデアなどあれば教えていただきたいです(*^-^*) →紙ベース仲間ですねー。エクセルで十分、っていう人もいるみたいですけど、webのサービスもあるみたいなんで、詳しい人いないかなー。 ーーーーーーーーーーーーー 雑記帳3rd/p271/あの共通試験、ヤメたらいいのにね〜かえって学校を混乱させるわ →そうね、問題の多い試験よね。結局試験偏重で大学に入学させること自体がなんていうか問題を抱えているよね。 ーーーーーーーーーーーーー 雑記帳3rd/p271/カップルは大丈夫、いや今はペアだとかネットにも色々あって自信ないです💦 →恋愛と服装って、死語のテーマに使えそうなネタ多そうですね。移り変わりが激しい印象。今はペアなのか……。なんとなく、ロマンスも死語っぽい気がする…… ーーーーーーーーーーーーー 雑記帳3rd/p271/死語を面白がって使用してしまうパターンと、年月により死語になったパターンと、死語にさせるか!使い続けるぜ!のパターンがある、人間が死語っている私👍 →死語を使っても寛容なジャンルと、そうでないジャンルがありそうな感じするね。人間が年を重ねるごとに死語化するのは避けられない現象だと思う。 ーーーーーーーーーーーーー 雑記帳3rd/p271/先日投稿した青春ジャンルの作品で中学生女子が「あちゃー」と💦なんとなく気にはしていたのですが、今調べてみると80年代のコトバでした。あちゃー、やってしもた(^^; →あちゃー、80年代まで遡るんですか。あちゃーって使いますよ笑。あと、手をポンってやって、ひらめいた! っていうのも死語らしいと知り先日ショックを受けました。
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