ルックバックを観てきた

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ルックバックを観てきた

話題になっているのでルックバックという作品を観てきた。 これはアニメ映画で、いつ行っても1700円払わないと観られないという攻めた価格設定。 この話、観た方います? 以下ネタバレするんで気を付けてね。 一言で感想を述べると、「才能のあるやつが創作において抱える問題と葛藤とは何か、が書かれている作品」です。 京本と藤野っていう女の子同士がタッグを組んで漫画界で成功する話です。創作をテーマにした話っていうと男子漫画では有名なのがあるけど、女子二人の漫画創作もの、っていう点は比較的珍しいかも? 京本と藤野はどっちも才能があるので、才能のなさで悩むってことに描写のウェイトが置かれてる感じはなく、サクサク成功していく。そのため、本当に才能のない、そもそもマンガを描けず、描けるまで努力できなかったその他大勢のやつに寄り添ってる作品ではない。冒頭から中盤のあたりは、私が楽しめる物語じゃないな、と感じてみてました。 でもですね、終盤で、そういう才能のある者の人生が、才能がない者によって壊される。そうそう、創作界隈には、才能のないやつのほうが多いし、才能ないやつの闇っていうのはとても深い、ってことを残酷な形で思いださせてくれる。 作者は、京本と藤野が成功するまでに無造作に追い抜いて、興味も持たなかったような創作的に才能のない者のことも、世界から締め出さずに書いてるなって感じた。 創作の光と闇、みたいな感じの話だった。見ようによっては百合。 京本が可愛い。京本が過去の藤野の4コマをスクラップしてある本を見返すところの、スクラップを止めたテープの経年劣化の質感がとてもいいのと、みんな大好き・ムズ過ぎて心折れがちルーミス先生のデッサン本が出てきたところがアツかった。漫画を描くアイテムが、時代を感じて、懐かしいんですよね。 おまけでポストカードを貰った。ポストカードって、最近出したことあります? 私懸賞応募以外で最近使ったことないな…… -------------------- コメありがとうございます 雑記帳3rd/p273/主人公の複雑(そう)な家庭環境は、お話を進めるための潤滑油なのですか(゚д゚)!バッタ、少年ジャ〇プかよ!とツッコミいれてしまいました。次回作にご期待ください! →そうそう、ジャ〇プなんですよ。そしてジャンプもオレンジも集英。という雑記の前後のページのつながりが見いだせた笑。 -------------------- 雑記帳3rd/p273/昔の知り合いの高校教師だった旦那さんが短大の講師になって、大学の准教、教授とステップアップしていきました。社会学関係でしたが書籍(学会誌用?研究本?)を年に2冊だったか書くなど努力は必要……らしい →教師からステップアップするんですね。すごく納得感がある……。たしかにバッタの中でも、本を書かない研究者は研究者でない、っていう感じで書かれてました。 -------------------- 雑記帳3rd/p273/オレンジ受賞作、期待したけどイマイチでしたか…ラノベじゃなくてもいい公募はありがたいです💦 →私は合わなかったんですけど、いわゆるオレンジらしさ、を学ぶにはいい本かもしれないです。あと、これはあくまで私のイメージなんですけど、オレンジはわりと、小説の賞をほかのとこで取ってきてる応募者を、下位選考で落とさない気がする。
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