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駅前で初めてわたしを見て、エルくんがどう思ったのかは怖いのであえて訊かないことにする。例えハズレだと感じていても、プロとして丁寧な接客をお願いしたい。いくら顔が良くても、サービスが悪ければ台無しだ。
ラブホテルに着いてベッドに並んで腰掛けると、まずはカウンセリングが始まった。いきなり卑猥なことをおっぱじめるのではないことに少しほっとした。
普通のマッサージがメインか性感マッサージがメインかを訊かれ、もじもじしながら性感メインでと答えた。当たり前だが、彼は答えを笑ったり貶したりすることはない。「どこが凝ってますか」と訊いてくれるのはいいのだけど、同じテンションで「どこを責められるのが好きですか」と真顔で訊かれると答えに困ってしまう。お金を払うわけだし、好みやしてほしくないことを伝えておくのは最も重要だと言える。わかってはいても、「そうですね~✕✕を責められるのが好きっすね~」などと軽く答えられるはずもなく。とりあえず、凝っている部分とおもちゃなどは怖いので使わないでほしいということだけ伝えた。あとはエルくんにお任せしてみようと思う。
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