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「ねえ。昨日、大丈夫だった?」
次の日の朝。学校で、東さんに声をかけられた。
「え、知ってるの?」
「昨日、野菜を届けに行ってさ。そしたら、叔母さん、泣いてたんだよね。床が汚れてたのもあって、またクレーマーだって察したんだけど。誰が来たの? 山野さん達も、何かされなかった?」
尋ねられ、私は昨日目撃した出来事について話す。
「吾作おやじか。あいつ、また叔母さんに手を出しやがって――!」
「東さん……?」
突然、地を這うような声を出した東さんに、おそるおそる声をかける。
「あっ! いや、なんでもない」
「ねえ、東さん。クレーマーって?」
「叔母さんから聞いてないの?」
「うん」
「そっか」
私の返答にうなずいて、東さんは表情を引きしめた。
「ここじゃ話せない。放課後、双葉さんも交えて話そう」
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