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「……その服、ダサっ」
「顔を見て開口一番にそのセリフ? というか、なんであなたまでついて来るのよ」
「え〜いいじゃん。それよりさあ、ショッピングに行くってのに何、その代わり映えのしないジミな格好」
「うるさいわね。そもそも、今日の買い物はおしゃれして来るような浮ついた用事じゃないのよ」
「え〜、別にいいじゃ〜ん。楽しんでも〜!」
案の定、会ったとたんに葵ちゃんと東さんの小競り合いが始まった。
「――この無礼者はどなたです?」
「千茅さん! ややこしくしないでください!」
例により付き添いとして同行している、葵ちゃん至上主義の千茅さん。家族を悪く言われて東さんに食って掛かろうとするのを、私は必死で止める。
待ち合わせ場所はもう、シッチャカメッチャカだ。
「ふふっ。にぎやかですねぇ」
この中では最年長の菊子さんだけは、ほほえましそうに私達4人を見守っていた。
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