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第3章 仲王朝の滅亡と真相。
時は約2年程流れた
西暦199年02月07日。
裏切りに裏切りを続けてきた
呂布は部下の裏切りにより捕縛。
曹操の命により今まで世を荒らした罪により刑死となり袁術は完全に孤立無援となってしまった。
この約2年の間、
馮琳の死を疑問に感じていた馮遵は、
郭珠「あんたみたいな良い男が先の皇后と双子だったなんてね…。」
馮琳の遺した高級な遺品を土産に、
郭珠の局に通い詰めて恋仲となって
真相を知り得る事が出来た。
馮遵「智愛、答えてくれ。
妹に一体何が起きたんだ?」
郭珠「…そんな事言ったらあんた、
私の命を奪うんじゃないの?愛しい男に命を奪われるなんてあり得ない。」
馮遵「…智愛…。なら、
陛下が失脚したら所帯を持つか?」
郭珠「ん?そんな大それた事いうなんて見直したわ…。仕方ないわね…」
それから郭珠が馮遵に話した内容は
頭が可笑しくなりそうなくらいの話。
それを聞いた馮遵は、
怒りと悲しみのあまり意識を
一瞬失いそうになってしまった…。
馮遵「…俺は片割れの死に関わっていた女に触れてしまったのか…?それも所帯を持つなどと…。雪梅が聞いたら嘆き悲しむであろう…。」
郭珠「…」
馮遵は片割れの仇である郭珠の顔など見たくもないので後ろを向いて話していたのだが郭珠は何も言わず…
馮遵「…?」
さすがに不審に感じた馮遵が、
振り向くと郭珠はもう既に
息を引き取っていた…。
変わり果てた姿となった
郭珠の傍に落ちていたのは、
馮琳が泣いた時に涙を拭えるよう
袁術から山のように貰った高級な布。
郭珠の命を奪った犯人は…誰?
馮遵が郭珠の局を出ると…
隣の局では湯飲みの水を飲んだ
董泉がこちらも変わり果てた姿で
局にある座椅子ごと倒れていた。
劉纖は紀霊に仕える前、
今は亡き馮琳と暮らしていた頃、
薬師として貴族や裕福な家庭に
薬やお灸や針などの治療をして
生計を立てていた。
但し…
馮琳も劉纖から薬を貰い、
不眠になった時の予備薬として
局に置いてあった…。
馮遵「…どちらだ?」
馮遵が首を傾げていたのは、
西暦199年07月15日の事。
それから約1ヶ月後の
西暦199年08月16日。
劉纖は皇后・孫華の命を奪い
仲王朝はここに滅亡を迎えた。
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