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そんな旬ちゃんを私は頼りにしてるんだけど。
「んー、あたし、ちょっとトイレ行ってくるわ」
と、言って待ち合わせの場所から姿を消した旬ちゃん。
そして、
ポツリと、1人ぼっちになってしまった私。
その瞬間、半分半分だった気持ちが。
不安の方の気持ちが大きくなって..................
「...........................かえろ、」
そう口にした瞬間だった。
「...............っ、舞音ちゃん‼︎」
肩にポンッと手を置かれて呼ばれた名前。
テレビの声とはほんの少し違っているけど.........
「............っ、みっ、みよ、」
〝三芳世那くん〟そう呼ぼうとして。
スーパースターの彼の手によって塞がれた口。
左手で私の口を塞いで、
右手は人差し指で、自身の唇に当てていて。
まるで..................〝静かに〟と言っているよう。
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