強運な幼なじみ

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「今度はあなたがいるじゃない。そんな不安そうな顔をしてたら助けられるものも助けられないわよ、小野いちか先生」  ぽんと肩を叩かれた。不思議とそうされると胸が温かくなり、自分を信じられる気になって来る。 「淀んだオーラが近づいて来るわ。いちかさん、準備してちょうだい」  ドアベルがチリリンと鳴った。 「近藤様でいらっしゃいますか? お待ちしておりました」  いつか、占い師としてほの香の様に人と向き合ってみたい。そんな風に思いを馳せながら、緊張の面持ちの近藤に笑顔を向けた。 了
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