千晃くん

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少し緊張に弱い礼央は、ストレスから逃れる為、自分の競技であるバレーボールのチームメイトに話しかけまくっている。   「仁くんさ、バルツァーが強打を打ってきた時さ‥‥‥。」 海外の大エースの対策を話すが、余り内容はなく、蓮田仁はコイツ緊張してるな、と察しながらも礼央のおしゃべりに付き合った。 「ま、礼央のスパイクがあればドイツの壁なんて楽勝だろ?」 「…まあそうだけど。」 『続いて日本!』 日本がコールされ、前を向いた。 「あれ?」 視界に映った見覚えのある顔立ち。
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