5.そして、運命の日

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 間もなく、マックスがやってきた。 「ニャオーン、ニャオン」 (マックス様のお出ましだ) 「あ、マックス。マックスはね、大食漢の黒ネコで、お雪と仲いいんだよ」 「マックスね。毛並みがよくて、ツヤツヤ」 「そう、ビロードのような毛艶って評判なんだよ」  マックスが里砂の膝の上へ。 「あれ? マックスは人見知りだから、初めてのお客さんには近づかないのに…。これは驚いた」 「ゴロニャン、ゴロニャン、ゴロゴロゴロ」 「あら、ゴロゴロ言ってる」 「へー、すごい。里砂さん、ネコに好かれるタイプなんだ」 「知らなかったー。うれしい!」
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