5.そして、運命の日

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 熱い視線を里砂に送っている。  もう心は決まっていた。  その様子にお雪は気づいて、息をひそめた。 「ニャ…」 (おい、お雪…) 「ニャ!!ニャニニャニイニャニャニャ」 (静かに!!今、一番大切なところ) 「里砂さん、僕、決めました」 「え?」 「彼女いない歴27年の僕の彼女になってください」  里砂はびっくりして、しばらく沈黙していた。  お雪とマックスは目を合わせ、固唾をのんだ。 「あの、えー、その…」  里砂はしどろもどろ。  洋太は心の中で手を合わせて拝んでいた。
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