2. 事の始まり

1/3
前へ
/27ページ
次へ

2. 事の始まり

 事の始まりは、二ヶ月前、木村からの久しぶりの電話だ。 「よー、洋太、元気か?」 「元気だ。木村も元気そうだな」 「おう。ところで、仕事はどう?忙しいか?」 「いや、最近は落ち着いてるよ。何で?」 「それならちょうどいい。おまえ、今彼女いんの?」  ドキッ。 「いや…。なんだよ急に」 「それは良かった」 「良かったって何だよ」  僕はちょっとムッとした。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加