夢の始まり

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 彼には夢がある。  より美しく表現するという夢がある。  その夢は手を伸ばせば届きそうなところにある。  あと一歩だと思い進むと、夢もまた一歩先に進む。  その場にとどまっていると、夢もとどまるのだが、いつもの表現しかできなくなってしまう。  急いで追いかけようとすると、夢も同じ速度で先に行き、追いつくことができない。  ゆっくり進みながら日本語を磨いていくしかなさそうである。  果てしない夢を追いかける旅が始まる。
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