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良く晴れた空 おばあちゃんの家に住まわせてもらってから一週間 もう当たり前のように過ごしてきた。 「ところで お前さんはいつ帰るんだッペ?」 「えっ?」 予想外のことを質問される。 冗談ごとを言っているような目つきではない。 「だからいつまでここにいるんだ?」 「いつかって」 「まさか永遠にいるわけじゃないだろうな。 それは無理だ。 ワシにはワシの生活というもんがあるんけ。 いつまでもここにいられては困るんだ。 来週までには帰るんだッペ。」 「で、でもここには一生かけても食べ切れるような野菜があるんじゃ..」 「何甘えたこと言ってんだ。 真夏には日が照りすぎて枯れることもあれば、カラスに食われることもある。 そんな時に何を呑気なことが言える。」 「そ、そんな」 そこからおばあちゃんと何も話すことが無かった。 当然だろうこんな堕落した自分が話す権利など無いんだから。 ようやく料理も一人で作れるようになったのに寂しく新鮮な野菜を食べる一週間 眠りにつくことができず今後の生活を考えることしか出来ない一週間 グスっ 「お前 何してんだ。」 おばあちゃんの胸にナイフが突き刺さり、それ以降何も喋らなくなった。 そう刺した感覚が初めてトマトを切ったあの感覚と同じだった。 そしておばあちゃん直伝のサラダ炒めを一心不乱に食べ進めた。 鼻に残る血の匂いはトマトジュースでもう慣れた。 もうこの農園はすべて俺のもの、俺のもの ここは遠く離れた里山、警察の目など届かないはず 俺の一生は保証されたに違いない。 お肉が食べられない? そんな血なまぐさい香りはもうゴリゴリ 魚の血などもう見たくない。 俺はベジタリアンとして一生暮らしていく おばあちゃんを畑へ捨てた。 もうここにはおれ一人しかいない。
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