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守らなかった
小柳幸子は編み物サークルに入会してたくさんの友人ができた。
発表会に作品を出す為、時間に追われる事もあったがサークルの後、喫茶店でサークル仲間とお喋りをしながら飲む珈琲は格別だった。
仕事は忙しくリーダーとして頑張らなければならず寝不足の時もあった。
そんな時も時間を作って編み物サークルだけは小柳はなるべく行くようにしていた。
そんな時、綾香に男友達を紹介された。
その人はとても気配り上手で優しい人だと小柳幸子は第一印象からそんな気がした。
そして、小柳幸子は綾香に紹介された男友達の熊井秀男に恋心をいだくようになった。
そして、数ヶ月の時が経った頃、貝は小柳に言った「熊井が小柳さんを好きになったみたいなの今晩ここのルビーっていうイタリアンの店に19時に行ってあげて熊井が話があるみたいだから、熊井二名で予約してあるから」
小柳は天に昇ったみたいに物凄く嬉しかった
小柳は言った「私、必ず行きます。とても嬉しいです」
そう言うと洋服を買う為、貝と別れた。
ところが小柳の目の前には亡くなったおばあちゃんが赤い矢印を持って立っていた。
そして、こう言った。
「あの男は駄目だ!ろくでもない男だ!騙されてはいけない。あの男に心なんてない!」
小柳幸子はこの時、初めて生きている時に可愛がってくれたおばあちゃんの忠告を無視した。そして、言った。
「あの人は優しい人、みんなに気配りができる人、ごめんおばあちゃん邪魔しないで」
小柳幸子がそう言うとおばあちゃんは悲しそうな顔をして幸子を見ていた。
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