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「私の幼い頃は、もっと時間がゆっくり流れていました。みんな毎日一生懸命でみんな毎日働いていました。この島には、10軒の家がありました。
畑を耕し、漁をし着物を仕立てみんなできることをやり助けあっていきてきた。
私たちの生活は、自然とともにあり自然が私達を支えていました。だから、私たちは自然をとても大切にしていました。自分の身体みたいに栄養を与えて水を与えて、美しく育ててきたのです。
私たちは、公園にあるたつの神社にお参りし自分の行いを正し、健康にいれることに感謝しておりました。そんな私たちの生活に変化をもたらしたのは、本土から来たお客様だった。
その人達は、島の神社にある鏡を見に来たと言っていた。最初は、神社にお参りをして帰るだけだった。島の人達は熱心にお参りをしてくださるからとても喜んでいた。一ヶ月くらい経つと、お社の扉を開けるなどマナーの悪いことをするようになった。
私たち島民は、抗議した。
しかし私達のことを無視し続けた。
後でわかった事だが、鏡と一緒に宝物が埋蔵されていると考えたらしい。他の神社でも同じことをしている人たちだったんです。
私達は、抗議を続けながら、神様に祈った。
島民はみな、相手は心が満たされていないと思うことにして、神様にどうか心が満たされ神様のお社を離れられますようにとお願いをしました。
しばらくは何も変わらず、島民は心を痛めていました。せめてもと、神様にぼた餅や、花をたくさんお供えいたしましたが、お供えのぼた餅すら食べてしまいます。
今日のような雨の日でした。
島民は家でゆっくり過していました。
私も母親と父親と一緒に家でお茶を飲んでいました。
その時です。何だか外が光りました。
太陽とは違う、虹のをような光でございます。
私も家族も外を見ました。
なんとそこには、龍がおりました。
くねくねと蛇みたいに島を飛んでいました。
龍はいつもありがとうと言いました。
私たちは手を合わせ祈りました。
その雨の日以来、悪さをしていた人はいなくなりました。どこへ行ったのかわからぬ間にいなくなりました。
ある日ひとりの漁師が魚を釣るため船で沖に出ました。魚を釣るために海に行く途中でした。
何だか海の様子がおかしい気がいたしました。
いつもと景色が違う気がしたのです。
ちょうど海の真ん中に、色々な物がぷかぷかと浮いていたのです。その中心には、島を荒らした人もぷかぷかと浮いています。彼らが盗んだ物が浮いていました。
漁師は仲間の漁師と共に物や人を回収しました。
作業が終えた頃七色の光が差し、龍が現れました。
「回収した物は本土のたつの神社に運んでほしい。彼は好きにすれば良い。」
龍はそう言うと、また空高く消えた。
漁師達は龍の言う通りたつの神社に物を運び、彼らは警察に連れて行った。
また、漁師が宝をたつの神社に運んでいるときに、村にも変化があった。
神社が光っていたのだ。
島民は神社に集まった。
そこには、七色に光るウロコが10個くらいあった。私たち島民は、ウロコを神社に納め、またお祈りをいたしました。龍の与えてくださった幸福をこの島の宝として大事にしようと思った。
島民はまつりを開き、龍に感謝を伝えたとさ。
おしまい。
私は、なにを伝えたいかと言いますと、人を恨まず神を大切に過ごすことは人を豊かにいたします。
心豊かにお過ごしになることは、何も特別な事ではありません。ただご飯が食べれた事に感謝をしおいしくご飯を食べる。そんな生活は幸せを運んで来て心を豊かにいたします。」
おばあちゃんはお茶を飲みその場を離れた。
僕らは、拍手をした。心が温まった。
僕も自分がここに生きていることに感謝し、人を恨まず生きていける人間になりたいと思った。
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