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おばあちゃんの話を聞いた翌日は晴れていた。
僕はまた公園に行った。神社にお参りをした。
それから、絵を描いて過ごした。
この島の美しい景色を隅々まで記憶したいと考えたのだ。
僕は熱心に描き続けた。女将さんにおにぎりを貰ってきたから昼の時間は気にしなくても良い。
花や、海、緑。どれもこれも宝だ。
生きることは素晴らしい。不自由な型にはまる事だって死んでしまったらできない。自由だらけの世界は素晴らしいが怖くもある。僕はもう少しこの世界を楽しんでいたい。
僕は昼寝をしてから、宿に帰った。
今日の夕飯は天ぷらだ。
僕は野菜や魚の天ぷらを食べた。揚げたての天ぷらはおいしかった。
あと2日で日常に帰る予定だ。今日の夜はまた星空を楽しみに公園に行こう。
僕は早く布団に潜った。
また夜中に公園に来た。星を見た。美しい光だ。
僕は金平糖みたいだと思った。
今日は、龍に会うことも彼女に会うこともなかった。僕は少し彼女に未練があるが、前をむくのだ。
僕は天にむかいありがとうと言った。
誰からも返事はないが、心の中は温かかった。
僕は宿に戻った。
明日の朝は僕の長い休日の最終日である。
僕は島をたくさん散歩をしようと思った。
翌朝は、朝早くに起きた。また女将さんにおにぎりを貰い、島を歩いた。海や緑を満喫した。
僕の傷ついた心は癒やされていった。
僕はもう大丈夫だ。強く生きていける。
宿に帰ろう。
その日の夕飯は刺し身、小鉢、混ぜごはんなどが出た。どれもこれもおいしかった。
「今日なんだけど外で星を見ながらお風呂に入りませんか。」
女将さんから、提案されたのは、旅立つ旅人への民宿からのプレゼントだそうだ。僕は部屋で身体を洗い宿の庭に行った。庭に、プールが用意されていた。僕は風呂に入った。
満天の星が空を彩っていた。
明日から日常に戻る。
僕は最後の幸せな時を満喫しながら、夜を過ごした。
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