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何言ってんのよ。
溺れるわけないじゃないの。
こんな年下の男の子に。
「あ、カッチーン。」
心の声に表情をなくした生鬼が声を “ 無 ” にした。
途端に襟を引っ張られエプロンの下までボタンがいくつか飛んだ。
「ちょっ!ちょっと!!…アッ……」
一瞬で服を肌開けさせアザに吸い付いてきた。
「溺れさせてやるよ。」
耳元で囁き舐められアザに爪を立てられる。
「…アッ…ンンーッ…」
やっ………やめ……て……
ピクッ。
アザをイジる生鬼の指が止まった。
やめろーーー!このバカ変態オニーー!!
「……ここで命令使うとかずるい。」
動けず拗ねる生鬼。
た、助かった………。
肌開たシャツを集めて握る。
「今度、こんな年下の男って言ったら一瞬で抵抗できないくらい俺に溺れさせてやるから。」
いや、マジでコワイわ。
まぁ鬼年齢で言えばかなり年上だろうけど。
ってか、もう年上とかのレベルじゃないわね。
私が引いていると
「てか、もう諦めなよ。俺は華さんのもの。何がどうあったって離れられないし、未来永劫一緒なんだからさっ。
それとも誰かと結婚して毎日、俺と不倫する?」
「なっ…!!何てこと言うのよ!不倫は一昔前なら姦通罪で死刑よっ死刑!」
昔の不義の罪名を持ち出して不倫ダメ!絶対!と反論した。
したはいいけど、このままじゃ本当に結婚はこの子以外ありえなくなった。
契約はしたけども。
結婚はどうなのよ。
だって99.9%知らないのよ?
もうほぼ純粋に生鬼のこと知らないし、好きになるかなんてわからないじゃない?
はぁ…………。
人生、詰んだわ。
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