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言うや否や、私の襟を引っ張って肩を出しお揃いのアザに、事もあろうか口づけた。
ビクンッッ!!
生鬼と比べられないくらい体が跳ねた。
「…あんっ…」
同時に自分でも驚くほどの嬌声がもれる。
生鬼が口づけたアザから一気に熱が体中を駆け巡る。
と、突然、アザと全身に強烈な熱を感じた。
「…あぁ…んっ…ンンーッ…」
生鬼がアザに舌を這わせたのだ。
ねっとりと舐めては口づけ、吸いつき、また舐める…。
私は濡れていくのを感じながら、閉じ込められた生鬼の腕の中で一際大きく体を震わせた。
「ハァ…。身を以てわかった?感じるタイプとかじゃなくて俺ら契約者には敏感に感じる所なんだよ。」
生鬼の説明を上の空で聞き流しながら、私は必死に乱れた呼吸と火照った体を整えようとしていた。
「じゃあ、今度は俺を抱いて。」
両肩を支えて離されながら、生鬼は恥じらいもなく抱いてと言ってきた。
ん?今度は俺を抱いて?
抱くって体の関係を持つことじゃないの?
いや、これもある意味体の関係だけど。
「俺らには証を愛撫することが抱くって意味。でもちゃんとイッたでしょ?お望みならいわゆる肉体関係もお受けしますよ?」
生鬼はニヤリといやらしく笑いながら言った。
なっっ!!
(いや、ダメよ私!ここでしゃべったらヤブヘビよ!無言、無言。)
私は無理やり無の表情を作って心を閉ざした。
「あれー?無視ー?寂しいなぁ。人をこんなに煽っといて。」
生鬼は私の手を掴み自分のモノに触れさせた。
驚いて口を開こうとすると
「さぁ。早く抱いて…」
と私の頭を自分のアザへと引き寄せた。
拍子にアザに唇が当たった。
「…んハッ……。」
生鬼の口から甘い声がもれ、私の手に当たっているモノがビクンと跳ね固さを増していった。
「ハッ……ヤバい…サイコーに気持ち…イイッ…」
生鬼の甘い声に一度落ち着きかけた私の体も疼きはじめる。
「ね、もっと華をちょうだい。」
この一言で私のタガは外れた。
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