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生鬼の引き締まった背中に腕を回し、アザに一つ口づけると、アザの境目ギリギリを舌先でなぞり焦らす。
「アッ……ハッ………もっ…と…」
体をビクつかせ喘ぎながら、もっととおねだりをする生鬼。
アザを掠りながら境目を舌先で焦らし生鬼を見遣ると目が合った。
「焦らす……なッ……証…を…アッ…」
イケメンの恍惚とした表情とこの甘く切羽詰まった声はヤバい、グッとくる。
私も自然と息があがってくる。
証の威力はお陰さまで身を以て知っている。
生鬼が見下ろしてるのをいいことに、見せつけるように舌を出しゆっくりいやらしくアザを舐め上げた。
「…ンアァァァッ……っ」
生鬼は仰け反って叫んだ。
筋肉は固く締まり力が入っているのがわかる。
なぜかわからないけど、私もすごく気持ちイイ。
ムラムラするんじゃなくて、ちゃんと気持ちイイ。
アザを通して生鬼の気持ちよさが伝わってんのかな。
そんな事を考えながら生鬼のアザを執拗に攻めまくった。
ふと噛みたい衝動にかられ生鬼のアザに歯を掠めさせた時だった。
「…クッ…ハッ……あァァァァッ……アッ…は…華が…ほ……欲しっ……アッ」
生鬼は全身を小刻みに震わせている。
私が欲しいって肉体関係ってこと?
舌の動きは止めず心で話しかけると、生鬼は頷いた。
私にお望みなら…なんて言っておいて、自分がお望みなんじゃない。
フッ。いいわよ、お望みならあげる。
「…ぁああぁ…ッン………」
心で話しかけながらアザに歯を立てれば、生鬼は一際甘い声を上げ恍惚とした表情で上を向き喉を晒した。
アザに歯は体を重ねるまで辿り着けないくらいイイらしい。
最初は好きでもない人となんて思ってたけど、契約をした今ならわかる。
触れ合う毎にどんどん結びつきが強くなっていってるって証から感じる。
本当に未来永劫の契約を結んだんだ。
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