始まりの始まり

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「……私、まだ未婚なんだけど。これじゃあ結婚できないじゃないっ!どーしてくれんのよっ!」 生鬼の襟を両手で掴んでガクガクと揺さぶってやった。 「…アッ…」 生鬼の口から嬌声が漏れて揺さぶる手を止めた。 は?今のどこに嬌声をあげるようなとこあった? 「ハァ………華さん乱暴だなぁ。拳で証を擦るんだもん………。」 待て待て待て。 色々と待て! もんって何よ、もんって! 今のは襟を掴んだだけだし、拳で擦るとか顔を赤らめて言うんじゃないわよっ! これじゃあ迂闊に絞め上げられないじゃないの。 いや、それもどうかと自分でも思うけど。 「絞め上げるって、華さん過激〜。」 生鬼はニヤつきながら若干の “ 悦 ” を浮かべている。
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