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「そんな風にソフィアナ様を思ってらっしゃるなら私もお手伝いできるところはやりますね!」
「そうか?それは頼もしいな」
とは言うものの今のところソフィアナとは接点はないが。
だがリディには前世で「セレントキス」をプレイした記憶もあるし占いもある。
今のところルシアンの想い人が見つからないことを考えると、汚名返上名誉挽回ということでできることはしたいと思う。
「さて、もう夜も遅いし、部屋に戻ろう。今日は疲れただろ?ゆっくり休んで」
「はい、ではルシアン様。おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
リディはそう言って部屋を出た。
(今日は本当に疲れたな…)
慣れないドレスと化粧に夜会。
いじわる三人組の撃退とシャルロッテの騒動。
だがあれだけ公衆の面前でシャルロッテとの関係を否定し、ラングレン家との絶縁を宣言したのだ。これでシャルロッテもちょっかいはかけてこないだろう。
自室に帰る途中にそれらの事を振り返ってふと思った。
(あれ…私のファーストキスじゃない?)
リディとしても望美としてもファーストキスだ。
なんか事故的な感じなのでカウントしていいのかは微妙だ。
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