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弁護士解任
でー、アリシア・グッドワイフ先生?
俺は、この悪徳弁護士に、こう口を開いた。
「あのコオオオオオって子さ。誰に雇われたのかな?」
「王宮スタッフの雇用に関しては、国王である貴方の責任において、任命されると憲法にはありますが」
ああうん。
「勿論、真っ当なスタッフなら、俺がきちんと面接してたんだが。まあそれだよ。俺は、彼女の匂いを覚えていない。だから、ああしてボコにされた俺を部屋に引っ張り込むような真似が出来たんだ」
その辺の警備、キチンとしなきゃなあ。と俺は思っていた。
あの、コオオオオオってのが暗殺者だったら、とっくに排除されていた。
それだよ。今までなかったもんな。王宮に入り込んだ、こそ泥なんかは。
「まあ、あいつは、金で雇われて俺をハメたってだけだ。それで、俺から多額の金を毟り取れると踏んだあんたは、ノコノコあいつの弁護に回って俺をねちねちいたぶっている訳だ。金持ちから、金ふんだくるのが、あんたの趣味なんだろう?成功報酬は、幾らだ?」
「守秘義務ですわ。陛下それは」
「あああ。時たま忘れるんだよなあ。俺が、学園国家アカデミーの国王になっちゃったってことを。俺には金持ってないけど、国庫にそれ相応の金が入ってる。月の税収とか、キチンと勘定しなきゃなあ。それで、あんた、弁護士のくせに、国の国庫に手を付けるとか、正気か?税金はただの金じゃない。明日をよく生きたいという、国民の願いだ。1ループだって、無駄には出来んのだが」
――ひ?!アリシアは、下着を濡らしかけた。
今、俺の血は、相当低温まで冷えていたからだ。
こういう形で、一般人を恫喝するつもりはなかったのだが、俺は相当ムカついてもいた。
俺を、ニャンニャンから引きはがしたお前等に。
「コオオオがどこにいるか、知らない?」
下手な返事をすると、殺される。
取調室にいた、アリシアと記録係は、本気で緊迫していた。
その時、
「先生。やっほー。スパリゾートにいたよ?マレーネが」
あ?いきなり取調室に入ってきたのは、
「エメルダ!お前どうした?!マレーネ?!ああコオオオって奴の名前な?!」
俺は、ようやく被害者の名前を知ることが出来た。
「うん。ウエストランドの首長が、メルをオババに預けてきた。メルのパパ♡」
あああ♡乳臭堪らん。だが、
「空気を読めってお前!今、このババアに逆取り調べしていたんだぞ?!」
――え?あ。――逆に?ハメられ――た?
「大丈夫、スパリゾートのスイートから、縛って連れてきた。私人逮捕?っていう奴?」
あああ。タルカスの奴が、確かそんなことを。
「彼女、多分西の大陸時代の人の匂いがしたから、ちょっと銀龍使って尋問した。相当怖かったらしくて、10秒で白状した」
これだよ。結構怖いんだよ。ウエストランドの首長は。
「ゴーラが銀龍になって戻ってくる前、彼女は姓を捨ててた。ダルビッシュって姓になってたよ?その名前を調べれば、多分過去、同じようなことしてたと思うよ?」
「ふうん。そうか。なあアリシア先生。マレーネ・ダルビッシュって女の依頼で、何人から金ふんだくった?」
サーっと、アリシアの顔から、血の気が失せていった。
無言で、アリシアは部屋を出て行った。
逃げたか弁護士は。まあ、国選で誰か選らばにゃならんが、多分そこまでもつまい。
ああよかったー!俺の容疑が晴れて!何で、こんなピチピチの奥さんと愛人がいるのに、その辺の女に手を出さにゃならんのだ?!
記録係は、いきなり巨乳眼鏡ちゃんが国王の膝に飛び乗って、えらいたまげていた。
「うおい!エメルダ!」
んー♡国王に、濃厚なキスをしていた。
「あの、これで失礼します。陛下」
待て!いなくなるな記録係!お前がいないと!
「パパ♡赤ちゃん作ろ♡フランチェスカがいても、いい♡」
俺、それで完全にボッキン。
奥さんの名前出されて、余計ボッキン。
2日捕まってて、ニャンニャンちゃんしてないから、フルボッキン♡
いや、アリエールのことは忘れてないんだけど。
「ああ、ああ、あああああああ!お乳いただきまああああす!!♡」
「あん♡」
俺は、可愛い愛人のおっぱいに、顔を埋めていた。
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