会計監査

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会計監査

 はふ。アリエール・リトバール・エルネストは、かったるそうな溜息を吐いた。 「ああ、マリルカ?マレーネダルビッシュとかいう女性にいてですけど、王宮スタッフと結託して、幾つかの不正経理を行ってますわよ?」  携帯電話と、話をしていた。 「メイドじゃないでしょ?男のスタッフ?」 「ええ。アンディ・ダルビッシュという殿方ですわね?総額は3億ループほどですわね?」 「はっ。随分抜いたわね?国王がボンクラだと」 「そのボンクラワンちゃんを、(わたくし)から引き剝がしたの、貴女ではなくて?」 「あんたが独占するからでしょうが。みんなのダーリンだって、ちゃんと決めたでしょ?」  ええ確かに。フランチェスカまでいて、あの条約締結させたんでしたわね? 「でも、今回はまだ妊娠してませんことよ?2日ほどしたら、帰す予定でしたのに」 「そういえば、糸会話見た?」 「ええ。エメルダが、先生と寝ずの子作り中でしてよ?」 「予想だと10回かそこら?あー。臨月でよかった♡」 「臨月ならば、少し落ち着いてはいかが?無茶すると、お子に障りますわよ?」 「うるさいうるさいうるさい。うちの子は、このくらいじゃめげないわよ?」 「先生に、会いに行こうかと思ってますけれど?」 「残念。仕事もう少し頑張って?まあ、こっちは、議員が次々辞めていってるのよね?あんたにしか頼めないもの。金の流れを辿って?多分、ビスキーの奴に繋がってるから、さ?」 「それでしたら」 「ああ。タルカス?今どこにいんの?」 「はえ?どうでしたかしらね?」  セントラルの女王と、元伯爵の娘は、揃って愛人の親友のことを見失っていた。
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