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あ~どうしよう?
あ~疲れた。流石に。
仰向けで、お股全開になったユノが意識をトバす中、俺は思ってしまった。
何だか、途中で別れちゃったアリエールを思い出しながら、俺は思っていた。
ニャンニャンちゃんひくひくさせちゃってるな?ユノママかーわーいーいー♡
離宮を出て、セントラルに転移しようとした俺は、
「しぇーんしぇい♡」
「――どうした?イゾルテ」
妊娠後期の赤毛ママが、俺の肩を突いていた。
「あのね?しぇんしぇい♡お願いがあるんだけど」
「ホントに済まんイゾルテ。俺は忙しいんだ。また今――ん度?!」
振り返ったら、俺は見ちゃった。
真っ赤になったイゾルテが、頬を染めていて、パンパンに張っちゃったおっぱいと、剥き出しになったニャン毛を。
「お前」
「うん♡恥ずかしいよしぇんしぇい♡」
お前、何てとこで全裸だ?
「あのね?しぇんしぇい♡お迎え棒って、知ってる?」
勿論ですともおおおおおお!
俺は、イゾルテを校舎の空き教室に抱っこして移動した。
ホントに馬鹿しかいねえな。俺の周りは。
タルカス・シーボルトは、置き去りにされたのだった。
まあいいや。誰か、知ってる奴いねえかな?
1人で院の赤門を潜っていった。
そこで、タルカスは、
「エロボテ来たあああああああ!ふぉおおおおおおおおおお!!」
アカデミーの元生徒が書いた、薄い本を掲げて、けったいな雄叫びを上げているのを目撃していた。
何してんだ?こいつ等は。
王立魔法院って、セントラルの国家機関の入口前で、いわゆるオタクの集団が、エロ本持って騒いでるって、かなり台無しだった。
タルカスが近付いたところで、そいつ等は気付いていたらしかった。
「うぎゃああああああ?!人攫いですか?!」
「そんな訳ねえだろうが。お前等、院の生徒だよな?名前は?」
奇抜にもほどがある生徒が、代表して応えた。
「はい。バーニーって言います。バーニー・クロイツェルですが」
タルカスは、見つけちゃいけない奴に会っちゃっていた。
「そうか。俺はアカデミーのタルカス・シーボルトってもんだ。院の卒業生ってえのか?そんな奴の話が聞きてえんだ」
「ああそれは。僕を選んだのは正解っすよ?何でも聞いてください」
お前、その格好は何だ?って聞きたかった。
バーニーは、何か、紫色の全身タイツに、胸に黄色っぽい丸がプリントされていた。
た。ったったったっ。て聞こえてきそうだった。
「マリアベルって女、知らねえか?」
ああああ。何か納得したって顔してバーニーは言った。
「マリアベル・カッタータですか?その人、元レイロード派の教員だったんですよ」
レイロード派。よく解らないが、大博士レナード・レイロードのことだけは、何となく理解出来た。
「グランド・プロフェッツォルって奴か?」
「そうなんす。レイロード派ってのは、レナード・レイロードこそが至高って考えの、いわゆる学閥でして。他に、メルクリウス派、アルバータ派とかもありましたね?メルクリウス派は当然瓦解しました」
「まあなあ」
ついこないだアカデミーを追放された、アーサー・メルクリウスを立てた派閥だった。
あんな陰獣を奉る派閥って、存在意義あんのか?
「レイロード派は、前の革命前に、シトレ侯爵諸共、レイロードが殺されて、無事アルバータ派が最大派閥を勝ち取りまして。まあレナードの娘の派閥なんで順当じゃないかと。まあ僕は、院生じゃないけどカンチク派です」
こいつは何を言っているんだ。
「今年で僕は卒業して、カンチクボテハメロードを邁進する所存です。カンチクフォオオオオオオ!この薄い本みてえにボテハメしてえええええ!!」
持ってた本には、アッヒイイイイン!!っつってうちの王に伸し掛かられてる巨乳眼鏡が描かれていた。
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