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帰って授乳
帰りましたわー!ロズウェル!私の可愛い坊や!
エラが急いで迎え入れると、ロズウェルは、鼻をクンクンして、
「びゃああああああ!」
「あらあら!お待ちくださいまし♡はい♡おっぱいですのよ♡」
ドレスをズラし、Dカップたゆんを曝け出して抱いた。
「もう♡ホントに甘えん坊ですのね♡お母様ですわよ♡」
知ってらああああボケえええええええ!って言わんばかりのベビー吸引タイムが始まった。
「お帰り。我が愛しのアリエール。ロズウェルはどうかね?我が愛しい初孫の君は?」
「ご覧の通りですわ。お父様。ですが、流石にご遠慮くださいまし」
「院に行ったがすぐ帰ってきたのかね?マリアベル・カッタータについては解ったのかね?」
「はえ?マリアベル・カッター――え?!何故フルネームご存知なんですの?!」
「うん?父は事情通なのだねえ。特に院の派閥についてはね?旧レイロード派の急先鋒だった院の元教諭だよ?前の革命時に、シトレと共にレナード・レイロードが殺されて、闇に潜ってしまった。旧閥貴族に拾われるとは思っていなかったがね?」
「ぎ、ぎゃあああああす!そこまでご存知なら、院に行く意味がありまして?!」
あ。叫んだらおっぱいが。ああむせちゃ駄目ですわよロズウェル♡
「まあねえ。父は、とかく王宮の危機には敏感なのだよ。この前、アーデルハイトの子孫であると、婿殿にバレてしまったのだよ」
背中を叩いてケプってさせて、アリエールは立ち上がった。ロズウェルをあやしながら。
「タルカスは何をしてますの?」
「まあ、曲がりなりにも彼は元捜査官のエース、鉄壁のシーボルトであるし。ただまあ、院そのものが反婿殿だった場合、問答無用で襲われるのだろうねえ?」
「お父様!うちの主人の大事なお友達に対する扱いが、雑すぎますわよ?!」
タルカスを助けて差し上げなければ。
ロズウェルを大事に大事に扱い、アリエールは屋敷の天辺に転移した。
そのまま上空を浮遊した。
私だって、卒業してからも、魔法の研究は続けてましたのよ?
コーウェル先生の得意魔法、透視魔法を、更に高位に磨き上げた、遠隔透視魔法、クレヤボヤンススコープ。
片目に装着したレンズのツマミを操作した。
見えた。タルカス。
かなり離れた距離の、建物の中を進んでいく、タルカスが見ていた。
その頃、タルカスは、正体不明の襲撃を受けていた。
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