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 悪魔の吐息を思わせる、生暖かい風が吹き、一枚の青い葉がその道の先へと吸い込まれていく。ざらざらとした砂が僕の皮膚を撫で、外界への意識を鈍くさせた。  ただそこに在るだけの道は、全くの意図を排しているがしかし、僕の意識の奥にある原始的な臓器をむずがゆく刺激している。ひと呼吸置き、風の揺れになびくかのようにして右足が先に進んだ。
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