プロローグ

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黒は二丁拳銃。 白は手刀。 得物は違えど、鍔迫り合いが如き間合いで両者が構える。 「Piercing Bee(ピアッシング ビー)!」 放たれた2発の弾丸。 回避など思いつきようもない距離。 「無刃大剣(むじんたいけん)神穿(しんが)!」 白は体を翻して黒を穿つ。 行き場を失った2発の弾丸が地面を抉る。 黒と巻き添えの神隠しが吹き飛んだ。 瓦礫の山がまた増える。 神隠しは健在だが、黒は霧散するように消えてしまった。 「…ちっ、触れれば塵かよ…おい、本業忘れるなよロリ酒豪!」 「アホ!今はじゃねーだろうが!呼ぶならロッキンガールにしとけよ、なっ♡」 屋根の上のバカが乱入しなよう、釘を刺しはするが、果たして何時まで我慢が出来るか…。 アタシの決めポーズを無視すんなとか何とか騒いでいるが、構っている場合ではない。 残った白。 対峙するダンテ。 起き上がらんとする神隠し。 無法な追いかけっこの足が止まる。 他の白と黒が追いついてくる様子はない、遠目だが乱戦になっている様子が見える。 恐らく次で状況が大きく変わる。
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