【3P】白き乙女

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* 次の日、私は森の朽ち果てた樹木に根を張る月下美人を見に行った。 思った通り、蔓も茎もしおれたそれにはもう命の欠片さえもなく…だが、枯れて萎んだ花の亡骸にはまだあの懐かしい香りが残っていた… (月子……) 私は枯れた花をそっとハンカチにくるみ、懐にしまった。 どこまでも未練がましい自分自身を疎ましく感じながら… ~fin
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