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天河と地海とは、通ず。
天河に織女神あり。河海を渡るに乾鵲の橋を以てす。
地海を行くこと数里、浮槎に至る。
織女、五色の布を織りて廣ぐ。
たちまち三光、天地を照誋し、五穀穣る。
此において昼夜生まれ、百姓安まる。
夫れ、天河織女の浮槎王と為る所以なり。
チーミンは、浮槎の民なら誰もが知る、一千年前から歌われる浮槎開闢の古詩をそらんじてみせた。
「まだ足りませんー? 歴代織主五十名を始祖から順に挙げていきましょうか?」
「チーミン、」
ユゥジンが遮った。その目には深い色が浮かんでいた。
喜怒哀楽を全て内包した吸い込まれそうなその色で、ユゥジンは告げる。
「それを含めて、この日月廠が作ったんだ」
作った?
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