2章 星の修復

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「皆は皆さ」 ちょっと騒々しいが、いい奴らさ、と。ユゥジンは、白い胸を呼気でぱんぱんに膨らまし。鳥語で何事か吼え立てた。 啼鳴が満天に満ち、にわかに空き地が陰ったかと思うと。 「チッ! またこれか!」 やにわに激しい羽音と風圧が巻き起こり、チーミンは頭を押さえてうずくまった。 「吾の可愛い小鳥、いつまでも目を閉じてたら、原材料の調達ができないよ」 もっともだ。目をこすりながらチーミンは顔を上げた。 そこにいたのは、無数の乾鵲――ではなく。 人、人、人……それも全員が演劇の主役を張れるような、眉目秀麗な青年ばかり。 一同そろって、袖が黒く正面が白い長袍をつけている。 しかし共通の衣服を纏っているわりに、着こなしと態度が奔放すぎるため、混沌感あふれる様子でひしめき合っている。こいつらには協調性がない。一瞥でそう断言できた。 チーミンは美男一同を前にし、顎を上げてすごんだ。 「おいテメエら、かかって来るならまとめて来いよ!」 「いやいやみんなお友達だから。喧嘩始めないでチーミン」 そう言うユゥジン本人は。 またしても、特別すずやかな、後れ毛がむやみに色っぽい青年に変化していた。 女子の園で暮らしていたチーミンは目のやり場に困りながら、口を尖らせた。 「チッ、化けやがって……」 ユゥジンに動揺を悟られるなど死だ。
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