98人が本棚に入れています
本棚に追加
レファレンス・リファレンス reference
「あっ……やぁん……っ!」
「山内さん、すごくいい声……」
横井くんは熱っぽい瞳で私を見つめ、唇を奪った。
唾液を飲み尽くすような、激しいキス。
でも、胸をさわる手は優しくて、その落差に私は訳がわからなくなってしまう。
横井くんは中に入れる指を増やしていく。
「もうちょっとかな」
「や……」
「今は、中より、クリの方がよさげだよね」
横井くんは指を一旦抜くと、垂れている愛液を拭うようにまぶした。クリトリスをそっとさすられる。鋭い快感に、思わず嬌声を上げてしまう。
「あ、ああっ……!」
「また溢れてきた。素直」
くすくす笑われて思わず顔をそむけると、もう一度キスを落とされた。今度は優しく。
「ねえ、俺の名前呼んでよ。その方がきっと気持ちいいよ」
「う……」
「言ってみて。勇登って」
「ゆ、ゆう……勇登……」
たったそれだけで、横井くんはすごく嬉しそうに笑み、引き続き丁寧に愛撫してくる。頭がぼんやりしてきた頃、横井くんは私の耳に口を寄せ、囁いた。
「可愛いよ、有紗」
不意に名前を呼ばれ、思わず身体の力が抜けた。横井くんはそれを見逃さず、素早くゴムを着け、私の中に入ってくる。
最初のコメントを投稿しよう!