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俺、クロキヨシタカは、とあるパーティ会場に来ていた。
というのも、俺のお見合いがあり、
そこに両親、姉、弟と、家族同士で会う事になっていた。
正直、お見合いは、俺としては、乗り気じゃない。
ここ2年で、もう50回以上させられたからだった。
彼女と、どうしても別れる事になって、
そこから、怒涛のお見合いが始まった。
初めは、彼女を忘れるために、
時には、1日で数回と詰め込むように、
お見合いしてきたが、お見合いしながら、
どうしても彼女の事を思い出してしまう。
両親、特に母親としては、大企業のクロキ不動産の跡取り息子であるのと、
年齢が31歳という事もあって、
俺の後の後継者を作ろうと、躍起になっていた。
それで、今回は、母親の知り合いの大きな呉服店の娘と、俺とのセッティングがされていた。
どうも、俺の写真を見て、是非、会ってみたいと、
お見合い相手である呉服店の娘が、気に入ってくれたみたいだった。
どうせ、写真を見せたのは、俺の母親であって、きっかけは、どっちからなのか、はっきりはしない。
まあ、俺にとっては、どちらからでも、気にする事ではない。
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