①とあるパーティ会場での話(ヨシタカ再会編)

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俺、クロキヨシタカは、とあるパーティ会場に来ていた。 というのも、俺のお見合いがあり、 そこに両親、姉、弟と、家族同士で会う事になっていた。 正直、お見合いは、俺としては、乗り気じゃない。 ここ2年で、もう50回以上させられたからだった。 彼女と、どうしても別れる事になって、 そこから、怒涛のお見合いが始まった。 初めは、彼女を忘れるために、 時には、1日で数回と詰め込むように、 お見合いしてきたが、お見合いしながら、 どうしても彼女の事を思い出してしまう。 両親、特に母親としては、大企業のクロキ不動産の跡取り息子であるのと、 年齢が31歳という事もあって、 俺の後の後継者を作ろうと、躍起になっていた。 それで、今回は、母親の知り合いの大きな呉服店の娘と、俺とのセッティングがされていた。 どうも、俺の写真を見て、是非、会ってみたいと、 お見合い相手である呉服店の娘が、気に入ってくれたみたいだった。 どうせ、写真を見せたのは、俺の母親であって、きっかけは、どっちからなのか、はっきりはしない。 まあ、俺にとっては、どちらからでも、気にする事ではない。
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