プロローグ

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プロローグ

 ガンジス川の水面には数多の炎が映り込み、ゆらゆらと波に揺れている。まるで精霊が戯れているかのような、幻想的な模様を描き出す。  その光景を眺めながらダスラは思う。  人の歩む道はけっして神が用意したものではない。ただ、誰かが切り拓いて歩んだ足跡を見て、そこがかつては道なき道であったと気づくのだ、と。
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