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「さ、颯来くん?」 「美弥ちゃん、やっぱり我慢出来ないかも」 「な、何故?!」 「だってさ? 可愛いんだもん」 「意味が分かりません」 「食べたら一緒に入るって事にしとこう」 「…! む、無理だからね?!」 颯来が美弥への誘惑を始めた頃、夕弦は夕飯を準備している所だった。 「美々さん、着替えます?」 「…えっと、何処に服あるんだ?」 「あっ… そうだった! 押入れに纏めて入れてたんだった」 夕弦は夕飯の準備を一端中断すると、部屋の押入れの服入れを開けると美々はジッと見つめていた。 「美々さん、どれにします?」 「…」 「どうかしました?」 「嫌、その…」 「?」 「選んでいいよ」 「ふぅん? なら、このセクシーな奴にします? 下着も選びます?」 「だ、ダメだ!」 美々はパッと下着入れを隠そうとしていたが、躓いてしまい夕弦を押し倒してしまった。 「すまない。 すぐに退くから…」 「美々さん、離れないで」 夕弦はギュッと抱きしめると、美々は恥ずかしいのかモゾモゾしていた。 「ふふっ 美々さん可愛い」 「夕弦、着替えるから離れて」 「分かりました」 夕弦はニッコリ微笑むと離れようとしないのだから、美々はムッとする。 「美々さんにドキドキして欲しいんですよ? 猫の時は誘惑も無駄でしたからね」 「そ、それは…」 「着替えたら、すぐにリビングに来てくださいね?」 「わ、わかったから」 美々は真っ赤になりながら頷くと、夕弦はニッコリ微笑むとオデコにキスすると離れた。 「じゃあ、ご飯作ってますね」 夕弦はニッコリ微笑むと、部屋から出るので美々は服を見つめながら下着を選んでいた。
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