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昨日の美々との久しぶりの再会から隣を見つめると、可愛い寝顔があると考えると夢じゃなくて安心する夕弦。 「…美々さん、やっぱ寝相悪いな」 「んー 寒い!」 「フッ 悪態吐かないでくれますか?」 「んぅ?」 美々は眠気眼でチロッと片目を開くと、夕弦の顔が目の前にあるのでパッと離れた。 「美々さん、寝起き元気ですね?」 「…う、うん?」 「何固まってるんですか?」 「えっと…」 「美々さん、パジャマ開けちゃってますよ? サービスしてくれてるんですか?」 「だ、ダメだ!」 美々はパッと胸元を隠すと、照れくさそうにしていた。 「美々さん、体平気ですか?」 「…変な聞き方するな」 「ふふっ 昨日は可愛かったですけどね?」 「…顔が変態になってるぞ?」 「美々さんは真っ赤で可愛いですよ? 照れてるんですか?」 夕弦はまた至近距離まで近づくと、美々は逃げようとしたが無理だった。 「な、何する?!」 「誘惑してるんでしょ? 結局、昨日は一緒にお風呂入れませんでしたしね?」 「…夕弦が意地悪したからだ」 「そうでしたね? 約束破ったから致し方ないですもんね」 「それより、何故こんな状態なのだ」 「極上な体勢かと?」 「ほら、離れろ」 美々は照れくさそうに抵抗していたが、夕弦は両手を塞ぐと唇に軽くキスする。 「ゆ、夕弦?!」 「美々さん、嫌?」 「な、何がだ?」 「ラブラブしたいんです」 「そ、それは… 少しならいいけど」 「少しですか? それは無理ですから、諦めてくれますか?」 夕弦がそんな風に耳元で囁くと、美々は真っ赤になると戸惑っていた。
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