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「おはよう、身体大丈夫?俺もすごく乱れちゃって、相当無理させたからな」
「あのう、私……」
「誕生日に恋人に振られて、ワンワン泣いて、抱いてって迫られたからお前を抱いた、覚えてないのか」
嘘。
「すみません、ご迷惑をおかけして、私、帰ります」
ミクはベッドの周りに散らばっている服をかき集めて、バッグの中の財布を取り出した。
「飲み代払って頂いたんですよね、これ」
ミクはその男性にお札を差し出した。
「あ、大丈夫」
「でも、見ず知らずの人に払ってもらうわけにはいきません」
「見ず知らずの人はひどいな、昨夜身体を重ねた仲だよ」
ミクは顔が真っ赤になり、とにかくテーブルの上にお札を置いて、服を来て、
ホテルを飛び出した。
「まって、送っていくよ」
「大丈夫です、酔った勢いの一夜の過ちと思って忘れてください」
ミクは外に飛び出して、タクシーを拾って自宅に向かった。
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