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美音と一緒に階段を降りて行く途中、まだ宿題をしている鷹達を見る。
今度一緒に母ちゃんの絵本を読んであげようか。
ああ、あれがいい「トマトの森のたっくん」
鷹の父ちゃんは、きっと誰よりも上手に読む自信があるからな。
「あ…にゃん太は?」
いつも昼間は日当たりの良い窓辺に置いてある猫鍋ベッドににゃん太がいない。そろそろ腹が減っただろうから、リビングに連れて行こうかと思ったのに。
「ちゃんと自分で一足先にリビングに降りてるわよ、お腹が空いたみたいだから先に缶詰めごはんをあげたわ」
「そうか」
体調が良いんだな、それならいいや。最近は余り自分から出歩かないから気になっていた。
にゃん太に少しでも長生きして貰いたいから、健康管理には気をつけないと。硬いカリカリはちょっと食べづらそうだから、最近は缶詰めを中心の食事になったが食欲は旺盛なままなのがありがたい。
このままシッポが裂けて、日本古来の妖怪ネコマタにでもなって長生きしてくれないかと密かに思う日々だ。
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