第4話

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それから10年近くの時間が過ぎました。 アンはどんどん大きくなり、すくすくと育っています。 今日もサンタは、アンと一緒に歌います。 「さぁさアン、キミの欲しいものはなんだい?」 「甘いお菓子!キャンディ!」 「何でもござれ!」 「パパはサンタ。」 「魔法使いのサンタ。みんなの笑顔が見たいのさ。」 パチン! サンタは手の中からキャンディを出します。 さらに、アンのポケットを指差します。 「ポケットの中を見てごらん?」 「え⁇」 アンは自分のポケットの中を見ます。 そこにはもう1つキャンディがありました。 「凄い凄い、パパ凄い!」 アンはサンタに拍手を送ります。 「盛大な拍手ありがとう、ありがとう。」 サンタはロゼの方を得意げに見ます。 ロゼは嫌そうな顔をしながらも、サンタに拍手を送りました。 「ありがとう、ありがとう。」 「もっと魔法見して!次はもっと凄くて、もっと楽しくて、もっとぐわぁあああってしたのがいい!」 「もちろん、はっはっは!」 「ダメよ、アン。」 ロゼがさえぎります。
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