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それから10年近くの時間が過ぎました。
アンはどんどん大きくなり、すくすくと育っています。
今日もサンタは、アンと一緒に歌います。
「さぁさアン、キミの欲しいものはなんだい?」
「甘いお菓子!キャンディ!」
「何でもござれ!」
「パパはサンタ。」
「魔法使いのサンタ。みんなの笑顔が見たいのさ。」
パチン!
サンタは手の中からキャンディを出します。
さらに、アンのポケットを指差します。
「ポケットの中を見てごらん?」
「え⁇」
アンは自分のポケットの中を見ます。
そこにはもう1つキャンディがありました。
「凄い凄い、パパ凄い!」
アンはサンタに拍手を送ります。
「盛大な拍手ありがとう、ありがとう。」
サンタはロゼの方を得意げに見ます。
ロゼは嫌そうな顔をしながらも、サンタに拍手を送りました。
「ありがとう、ありがとう。」
「もっと魔法見して!次はもっと凄くて、もっと楽しくて、もっとぐわぁあああってしたのがいい!」
「もちろん、はっはっは!」
「ダメよ、アン。」
ロゼがさえぎります。
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