第5話

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アンは窓から外を眺めます。 「みんな、楽しそう。歳は離れてるけどみんなのこと好きだし、一緒に遊びたいよ?だけど…。」 だけど? 聞こえてくるみんなの笑い声が、アンを寂しくさせます。 「みんな、パパの魔法を見て笑ってる……。パパは私のパパなのに。みんなを笑顔にすることがパパの幸せだけど……。」 だけど。 パパは…サンタはアンのパパだから。 アンにとっては、たった一人のパパだから。 「パパと、2人で遊びたい。何か、寂しい…。」 アンはうずくまってしまいました。 と、その時です! 玄関の方から足音が聞こえてきたのです! 「おっとっとっと…。」 サンタが帰って来たのです! 「パパ!」 けど……。 「忘れ物忘れ物っと。」
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