第6話

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もう外はすっかり暗くなってしまいました。 コンコンコン。 サンタは家のドアをノックすると、返事を待たずに中に入りました。 「ただいま。鍵開けてくれてると思ってたよ。アンは?」 そう聞かれて、ロゼは怒りそうになりました。 だってもうこんなにも遅い時間なのですもの。 「寝ているわ。…今までどこに行ってたの?」 「え?知ってるだろ?」 「いいから答えて。」 「えーっと、ヒイフウミイと遊びに行って…。」 「それでこの時間?」 それだけで、こんなに遅くなるはずがありません。 「うぅん、その後ご近所さんをまわって…。」 やっぱり。 「そんな話は聞いてないけど?」 「いやいや、ついうっかり。」 『うっかり』? 夜なので、ロゼは静かに怒ります。 「あなたお願い、もう魔法を使うのはやめて。」
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