第6話

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「何で?みんなの笑顔を見たいからやめないよ?」 『何で』? 何でいつもそうなの? ロゼは不満が口から漏れます。 「いっつもそれ。馬鹿みたい。他の魔法使いも、あなたと同じで馬鹿なのかしら。あなたと同じで毎日毎日、魔法を使ってるのかしら。」 「んー、他のみんなはそんなかなぁ。ホントにたまにしか使わないな。というか、僕が馬鹿なのは昔から知ってるだろ?」 いつも元気に笑っている。 今も笑っている。 家族を大切にしてくれない笑顔が、ムカつく。 「……いい加減にしてよ。」 「ん?声が小さいよ?元気出さないと、元気元気!…ふわ〜あ。そろそろ寝ようかな。」 遊んで帰ってきて、寝る。 家族で過ごす時間が、ない。 ロゼは流石に頭にきてしまいました。 夜だとか遅い時間とか関係ありません。 感情に任せ、机を叩きます。 「いい加減にしてって言ってんのよ!」
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