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「『僕はサンタ。魔法使いのサンタ。みんなの笑顔が見たいのさ。』……聞き飽きたわ。いつもいつもそんなこと言って。それで会話してるつもり?私にとっては会話もロクにしてくれない、ただの言い訳にしか聞こえないけど?」
サンタは困ってしまいました。
ロゼが笑顔ではないからです。
「け、けど、笑顔ってほら、凄く素敵なモノじゃないか。ロゼやアンも、みんなが笑顔だと嬉しいだろ?」
それは考え方の違い。
すれ違い。
「みんながみんな、あなたと同じ考えだと思わないで!自分だけじゃなくて、近くにいる人のことも見てよ!」
「お、怒ったらシワが増えるよ、ね?気になってくる年齢でしょ?」
何と言えばいいのでしょうか。
ロゼはその場に崩れてしまいました。
「あなたは……っ…!あなただって…あなたの方こそ……もう、もうっ!」
その時です。
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