第6話

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「『僕はサンタ。魔法使いのサンタ。みんなの笑顔が見たいのさ。』……聞き飽きたわ。いつもいつもそんなこと言って。それで会話してるつもり?私にとっては会話もロクにしてくれない、ただの言い訳にしか聞こえないけど?」 サンタは困ってしまいました。 ロゼが笑顔ではないからです。 「け、けど、笑顔ってほら、凄く素敵なモノじゃないか。ロゼやアンも、みんなが笑顔だと嬉しいだろ?」 それは考え方の違い。 すれ違い。 「みんながみんな、あなたと同じ考えだと思わないで!自分だけじゃなくて、近くにいる人のことも見てよ!」 「お、怒ったらシワが増えるよ、ね?気になってくる年齢でしょ?」 何と言えばいいのでしょうか。 ロゼはその場に崩れてしまいました。 「あなたは……っ…!あなただって…あなたの方こそ……もう、もうっ!」 その時です。
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