第8話

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ヒイ、フウ、ミイの姿は広場にありました。 「退屈。」 「退屈だな。」 「退屈だね。」 みんなため息。 ヒイが言います。 「何で退屈かは、わかってるんだけどね。」 「だな。」 「だね。」 「フウとミイは、最近サンタの家行ってる?」 「いや。」 「私も。だって行っても、全然相手してくれないし。」 フウが頷きます。 「だよなぁ。前までは『元気か!皆の衆!』なーんて言ってたのに。今は『気分じゃない』だもんなぁ。」 「まぁ僕たちみたいないい大人が押しかけるのもどうかと思うけど。」 「違いねぇ。」 3人は笑い合います。 けど、それは全然楽しくて嬉しい笑いではありませんでした。 ミイがヒイに聞きます。 「どうなの、仕事の方は?」 「ぼちぼちかな。何とか暮らしていけてる感じ。昔から勉強が苦手だったから、いい仕事には就けなかったし。……サンタも魔法でお金出してくれたらいいのに。」
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