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ヒイ、フウ、ミイの姿は広場にありました。
「退屈。」
「退屈だな。」
「退屈だね。」
みんなため息。
ヒイが言います。
「何で退屈かは、わかってるんだけどね。」
「だな。」
「だね。」
「フウとミイは、最近サンタの家行ってる?」
「いや。」
「私も。だって行っても、全然相手してくれないし。」
フウが頷きます。
「だよなぁ。前までは『元気か!皆の衆!』なーんて言ってたのに。今は『気分じゃない』だもんなぁ。」
「まぁ僕たちみたいないい大人が押しかけるのもどうかと思うけど。」
「違いねぇ。」
3人は笑い合います。
けど、それは全然楽しくて嬉しい笑いではありませんでした。
ミイがヒイに聞きます。
「どうなの、仕事の方は?」
「ぼちぼちかな。何とか暮らしていけてる感じ。昔から勉強が苦手だったから、いい仕事には就けなかったし。……サンタも魔法でお金出してくれたらいいのに。」
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