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「そういうこと言わないの。」
「ごめんごめん。…良いことないなー。」
思わずヒイは、ため息。
「なーんか。さびれてるよね。」
「「何が?」」
「…心がだよ。サンタと遊んでたら楽しいし笑えるけど、その後虚しくなる。」
フウはまた、頷きます。
「俺たちももう、魔法って歳でもないもんな。」
ヒイは軽く笑います。
「歳もそうだけど、ずっと見てたら、さ……。」
ミイは、ヒイの気持ちがわかるような気がして、聞きます。
「……飽きちゃった?」
「…はは、さびれてるよねー。それでこうやって、暇を持て余してる。虚しいよね。」
3人の心と体はもう、大人になってしまっていました。
「フウとミイはどうなんだよ。フウは?彼女とかできたのか?」
「え?」
フウは戸惑いながらミイの方を見ます。
ミイも、フウを見て戸惑います。
あまりにずっと2人が黙っているので、ヒイは気がつきました。
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