高橋(桃)

1/1
前へ
/22ページ
次へ

高橋(桃)

 文化祭の時、たまたま展示を見に来てくれた鈴木君と話ができた。  勝手に描いてしまった絵を嫌な顔一つせず褒めてくれた。嬉しかった。  思いがけずその絵はプレゼントする事になり、翌日鈴木君に連れられて私の元を去って行った。  会ってすぐ、彼は私の名前を呼んでいた。  私の事を知っていた。もしかしたら私の事を…? などと夢見心地で過ごした数日後。 「好きです」  鈴木君が野球部のマネージャーに告白をしている場面を目撃してしまった。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加