00000「わたしと君」

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 今ここで、一つの運命が終わりを告げる。  約束という名の呪いが、愛という名の執着が、誰かと誰かの物語たちが、まるで初めから何も無かったかのように消えていく。  不毛な因果の絶ち切れた今を、新たな始まりと呼ぶのなら、  遠いどこか、いつかの二人のあの悲劇は  ――長い長い、ゼロの物語。
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